アンプシミュレーターはハードかソフトか:レイテンシー・入力・音の荒れを計算で確かめる

  • 公開
  • 出典 46 件
  • 記録 1 件
  • 出典の確認日

アンプシミュレーターは、ハードのモデラーとパソコンのプラグインのどちらを選べばいいのだろうか? 結論から言うと、レイテンシー(音が遅れて届く時間)、ギターをつなぐ入力、歪みの荒れの3つを確かめても、「ハードだから有利」「ソフトだから不利」と言える結果は出なかった。差を生んでいたのは、つなぎ方と設定、そして製品の中の設計のほうだ。

そこで編集部の判断(2026-10-16)は次のとおりだ。まず、パソコンなしで弾くのか、DAWのある机で弾くのかで、ハードかソフトかを選ぶ。そのうえで、入力とレイテンシーの2点を確かめたい。ギターをライン並みの10kΩ(HelixのAux In)につなぐ計算では高い音が大きく削られたが、1MΩのHi-Zでは削られなかった1。レイテンシーは自分が設定するバッファーサイズによって変わり、RME Babyface Pro FSの内訳から求めると、48kHz・64サンプルなら往復は3.58〜4.25msになる21。歪みの荒れはオーバーサンプリングという設計で大きく変わるが、アンプのモデルについてその設計を書いているメーカーは、読んだ範囲には無かった。

なお、製品そのものは測っていない。数値は、記録1にある再現できる計算か、メーカーの資料と文献の記載から取っている。

2026-10-16に読んだ資料は3つに分かれる。1つめはハードのモデラーの仕様とマニュアルだ。機種は、Line 6 HelixとHX Stomp、Kemper Profiler、Fractal Audio Axe-Fx III・FM3・FM9、BOSS GT-1000・GX-100、Strymon Iridiumになる。2つめはオーディオインターフェースの仕様で、MOTU、RME、Audient、Roland、Zoom、Steinbergの機種だ。3つめはLine 6 Helix Nativeの資料と、Steinberg Cubase、Ableton Live、Bitwig Studio、Image-Line FL Studioのマニュアルになる。

一方、Native Instruments、IK Multimedia、Neural DSP、Positive Grid、Apple、Fenderの資料は、自動での取得が制限されていたため読んでいない。そのため、Guitar Rig 7、AmpliTube 5、TONEX、Quad Cortex、BIAS FX 2、Logic Pro、Studio Proについての事実は、この記事に入っていない。

ハードとプラグインでは、音の通り道がどう違うのか

ハードのモデラーでは、ギターの信号は本体のHi-Z(ハイインピーダンス)入力から入り、AD変換でデジタルの信号になる。アンプのモデル(DSP)を通ったあとはDA変換でアナログに戻り、アンプやPA、ヘッドホンへ出ていく。ここまでが1台の中で完結している。

プラグインでは、信号がオーディオインターフェースとパソコンのあいだを往復する。インターフェースでAD変換された信号はUSBでパソコンに送られ、入力バッファーにためられる。プラグインで処理したあとは出力バッファーを通り、インターフェースに戻ってDA変換される。

バッファーとは、パソコンが音をまとめて処理するための置き場のことだ。その大きさをバッファーサイズといい、サンプル(音を数字にするときの1回分)の数で表す。48kHzなら1秒は48000サンプルなので、64サンプルのバッファーは1.33ms分の音になる1。入力と出力に1つずつあるため、プラグインの経路ではバッファー2つ分がレイテンシーに加わる。

ハードのモデラーとプラグインの信号の道筋上の段はハードのモデラー。ギターの信号は1台の中でHi-Z入力、AD、DSP、DAを通り、アンプやPA、ヘッドホンへ出る。下の段はプラグイン。オーディオインターフェースのHi-Z入力とADを通ったあと、USBでパソコンに入り、入力バッファー、プラグイン、出力バッファーを経て、インターフェースのDAからモニターやヘッドホンへ出る。バッファー1つは48 kHz・64サンプルで1.33 ms、2つで2.67 ms。変換やUSBの転送、DSPでも小さなレイテンシーが加わる。ハードのモデラー:1台の中で完結するギターHi-Z入力ADDSP(アンプのモデル)DAアンプ/PAヘッドホンモデラー本体プラグイン:パソコンを往復するギターHi-Z入力ADUSB入力バッファープラグイン出力バッファーDAモニターヘッドホン1.33 ms1.33 msオーディオIFパソコンIF48 kHz・64サンプルなら、バッファー2つで2.67 ms(音が約91 cm進む時間)バッファーのレイテンシー(設定で変わる)変換・転送・処理の小さなレイテンシー

図:ハードのモデラー(上)とプラグイン(下)の信号の通り道1。プラグインでは入力と出力のバッファーを1つずつ通り、48kHz・64サンプルならバッファー2つで2.67ms、音が約91cm進む時間になる1。変換・転送・処理の小さなレイテンシー(図の点)は製品によって違うので、数を入れていない。

この先で使う言葉を3つ押さえておく。入力インピーダンスは、ギターをつなぐ端子の側の抵抗の大きさで、単位はΩ(オーム)だ。値が小さいほど、パッシブのピックアップには重い負荷になる(主張2で計算する)。エイリアシングは、デジタルで歪ませたときに、サンプリングレートの半分を超えた倍音が低い側へ折り返して出てくる現象で、そうして出てくる成分をエイリアシングノイズと呼ぶ3。オーバーサンプリングは、歪ませる部分だけを何倍かのサンプリングレートで計算し、フィルターで余分な成分を除いてから元に戻す方法で、エイリアシングノイズを減らすために使う4。

主張ごとの検証

ハードとソフトのアンプシミュレーターについていわれていることを、確かめられる形の4つの主張に分けた。

  1. ソフトはレイテンシーが大きいから弾きにくい
  2. ギターをインターフェースに直接挿すと、音がこもる
  3. ソフトの歪みはデジタル臭い
  4. 同じメーカーなら、ハードとソフトで同じ音になる

主張1ソフトはレイテンシーが大きいから弾きにくいのか

方法

まず、バッファー1つ分の長さを求めた。式は「サンプル数÷サンプリングレート×1000」で、単位はmsになる1。これを、音が空気中を進む距離に直す。音の速さは、J. O. Smithの解説にある20℃の空気の値(毎秒1124.1フィート)をメートルに直し、342.6m/sとした51。1msは34.26cmにあたる1。

ラウンドトリップレイテンシー(往復のレイテンシー)は、入力バッファーと出力バッファーの分に、変換や転送にかかる時間を足したものだ。この足される時間は製品ごとに違うので、メーカーの資料から求めた。MOTU M2は往復のレイテンシーの合計を公表している6。一方、RME Babyface Pro FSは合計を書かず、内訳を示している2。AD変換が5サンプル、DA変換が7サンプル、安全用のバッファーが32サンプルで、macOS(Core Audio)ではさらに片道16サンプルの余裕(Safety Offset)が加わる2。これを足し合わせて往復のレイテンシーを求め、Windows(ASIO)の場合はこの余裕を除いて計算した1。

あわせて、ハードのモデラーの仕様とマニュアル、DAWのマニュアル、Line 6 Helix Nativeの資料で、レイテンシーについての記述を探した。

結果

48kHzでのバッファー1つ分の長さは、次のとおりだ1。長さはバッファーサイズに比例する。

バッファーサイズ(サンプル)1つ分の長さ(ms)音が進む距離(cm)
1610.3311
3210.6723
6411.3346
12812.6791
25615.33183
512110.67365
1,024121.33731

96kHzなら、同じバッファーサイズでも長さは48kHzの半分になる1。64サンプルなら0.67msだ1。

図:バッファー1つ分の長さを、サンプリングレートごとに示す1。長さはバッファーサイズに比例し、サンプリングレートが2倍になると半分になる1。入力と出力で、この2つ分がレイテンシーに加わる。

データ:d1_buffer_ms.csv1

メーカーの資料から求めた往復のレイテンシーは、次のようになった。

インターフェースと条件往復のレイテンシー(ms)音が進む距離(cm)バッファー2つ以外の分(ms)
MOTU M2、96kHz・32サンプル(メーカーの公表値)612.5861.83
RME Babyface Pro FS、48kHz・32サンプル、macOS212.921001.58
RME Babyface Pro FS、48kHz・32サンプル、Windows(ASIO)212.25770.92
RME Babyface Pro FS、48kHz・64サンプル、macOS214.251461.58
RME Babyface Pro FS、48kHz・64サンプル、Windows(ASIO)213.581230.92

表の出典:621(確認日2026-10-16)。RMEの値は、マニュアルにある内訳を足した計算で、RMEが公表した合計ではない。

  • MOTU M2の2.5msのうち、2つのバッファーの分は0.67msで、残りの1.83msが変換や転送などの分になる61。
  • RMEの内訳から求めると、48kHz・64サンプルでの往復は3.58〜4.25msで、音が約1.2〜1.5m進む時間にあたる21。アンプから1.5mほど離れて弾いたときに、音が耳に届くまでの時間とほぼ同じだ1。
  • RMEのマニュアルによれば、この機種の変換そのもののレイテンシーは、48kHzでAD変換が0.10ms、DA変換が0.15msと小さい2。往復のレイテンシーの多くを占めるのは、バッファーと安全用の余裕のほうだ21。
レイテンシーを、アンプからの距離に置き換える音は1 msで34.26 cm進むので、レイテンシーはアンプから離れて弾いたときの距離に置き換えられる。48 kHz・64サンプルのバッファー1つは1.33 msで約46 cm、2つは2.67 msで約91 cm。MOTU M2が公表している往復のレイテンシー2.5 ms(96 kHz・32サンプル)は約86 cm。RME Babyface Pro FSの内訳から計算した往復のレイテンシー4.25 ms(48 kHz・64サンプル、macOS)は約146 cm。レイテンシーを、アンプからの距離に置き換える音は1 msで34.26 cm進む。アンプからその距離だけ離れて弾くと、音が耳に届くまでに同じ時間がかかる020406080100120140160 cm0 ms1 ms2 ms3 ms4 ms弾く人バッファー1つ 1.33 ms約46 cmバッファー2つ 2.67 ms約91 cmMOTU M2 2.5 ms往復、メーカーの公表値96 kHz・32サンプル、約86 cmRME Babyface Pro FS 4.25 ms往復、マニュアルの内訳からの計算48 kHz・64サンプル、macOS、約146 cm上は48 kHz・64サンプルのバッファーだけの時間、下は変換や転送も含む往復のレイテンシー

図:レイテンシーを、アンプから離れて弾いたときの距離に置き換えた1。音は1msで34.26cm進むので51、48kHz・64サンプルのバッファー1つ(1.33ms)は約46cm、2つ(2.67ms)は約91cmにあたる1。図の下側は、変換や転送も含む往復のレイテンシーだ。MOTU M2が公表している2.5ms(96kHz・32サンプル)なら約86cmだ61。RME Babyface Pro FSのマニュアルの内訳から計算した4.25ms(48kHz・64サンプル、macOS)は、約146cmになる21。

一方、ハードのモデラーでレイテンシーの数値を書いているものは、読んだ範囲に1つも無かった78910111213141516。

  • Fractal Audio Axe-Fx IIIのマニュアルは、USBオーディオを「超低レイテンシー」と書くだけで、数値は示していない11。
  • Fractal Audio FM3とFM9には「USB Buffer Size」の設定があり、値を下げるほどUSBオーディオのレイテンシーが小さくなると説明している1213。
  • Line 6は、センドとリターンのループで加わるAD・DA変換のレイテンシーについて、それだけでは聞き取れないほど小さいと書いている17。ただし、その変換を通らない音と混ぜると、位相のずれが起こりうるともいう17。これはLine 6の説明で、数値は無い。

DAWのマニュアルには、モニタリングのレイテンシーについて次のように書いてあった。

  • Steinberg Cubase Pro 12は、入力と出力のレイテンシーは理想的には数msであるべきだとしている18。バッファーサイズは小さいほどレイテンシーが小さくなるが、小さすぎるとクリックやポップが出るという19。
  • Cubaseを通してモニターする音は、オーディオインターフェースのレイテンシーの分だけ遅れる20。レイテンシーの大きいプラグインを使っていると、自動の遅延補正のために、モニターの音はさらに遅れる20。
  • CubaseのASIO Direct Monitoringでは、モニターの音がオーディオインターフェースの中で作られるので、そのレイテンシーの影響を受けない。そのかわり、プラグインは通らない21。
  • Ableton Live 12も、モニターしたギターの音はインターフェースのレイテンシーの分だけ遅れるとし、レイテンシーが無視できるほど小さい(数ms)インターフェースが望ましいと書く22。パソコンを通さないダイレクトモニタリングにするときは、Monitorを「Off」にする22。

Line 6 Helix Nativeについては、Line 6がCPUの負荷の大きいプラグインだと書き、自社のシステムで27〜30%という例を挙げている23。DAWのバッファーサイズを大きくすれば、負荷はある程度下がるという23。ただし、プラグインそのものが加えるレイテンシーの数値は、FAQと製品ページのどちらにも無かった2425。DAW(Cubase、Live、Bitwig Studio、FL Studio)に付属するアンプの説明にも、レイテンシーの記述は無い26222728。

言えること

プラグインの経路では入力と出力のバッファーがレイテンシーに加わり、その長さは自分の設定で決まる。RME Babyface Pro FSの内訳から求めると、往復のレイテンシーは48kHz・32サンプルで2.25〜2.92ms、64サンプルで3.58〜4.25msだった21。空気中の音なら、約0.8〜1.5m進む時間にあたる1。一方、ハードのモデラーはレイテンシーを公表していないので、「ハードより遅い」かどうかは数字では比べられない。

言えないこと

何msのレイテンシーから弾きにくく感じるかは、この計算では分からない。読んだマニュアルと文献にも、その数値は無かった。CubaseとLiveのマニュアルにある「数ms」は望ましい値の目安で、聞こえ方の境目を示したものではない1822。プラグインそのものが加えるレイテンシーも、読んだ資料には書かれていなかった。

主張2ギターをインターフェースに直接挿すと、音がこもるのか

方法

主張2で計算した回路:ピックアップ、ケーブル、入力ピックアップは、弦の振動で生まれる起電力に、コイルのインダクタンスL(2 H)と抵抗R(10 kΩ)が直列に、静電容量C(50 pF)と磁気の損失を表す抵抗Rl(1000 kΩ)が並列に入る回路。そこにケーブルの静電容量(合計400 pF)と、つなぐ先の入力インピーダンス(10 kΩ〜1 MΩ)がつながる。10 kΩ(ライン並み)では高い音が下がり、5 kHzは100 Hzより10.29 dB小さい。1 MΩ(Hi-Z)では高い音は削られず、5.25 kHzに+11.12 dBの共振ピークができる。主張2で計算した回路:ピックアップ、ケーブル、入力ピックアップケーブルつなぐ先の入力起電力(弦の振動)コイルL 2 Hコイルの抵抗R 10 kΩ静電容量C 50 pF磁気の損失Rl 1000 kΩ静電容量400 pF入力インピーダンス10 kΩ〜1 MΩアース入力インピーダンスで変わること(ケーブルは合計400 pF、100 Hzの大きさを0 dBとする)10 kΩ(ライン並み):高い音が下がる(5 kHzで−10.29 dB)1 MΩ(Hi-Z):5 kHz付近に共振ピーク(5.25 kHzで+11.12 dB)

図:主張2で計算した回路291。ピックアップは、弦の振動で生まれる起電力に、コイルのL(2H)と抵抗R(10kΩ)が直列に、静電容量C(50pF)と磁気の損失を表す抵抗Rl(1000kΩ)が並列に入る291。そこへケーブルの静電容量(合計400pF)と、つなぐ先の入力インピーダンス(10kΩ〜1MΩ)がつながる301。100Hzの大きさを0dBとすると、10kΩでは5kHzが-10.29dBまで下がり、1MΩでは5.25kHzに+11.12dBの共振ピークができる1。

Paivaらによるピックアップの回路モデルを使って計算した291。弦の振動から電圧(起電力)が生まれ、そこにコイルのインダクタンスLと抵抗Rが直列に、静電容量Cと磁気の損失を表す抵抗Rlが並列に入る、という回路だ29。値には論文の図にある例(L 2H、R 10kΩ、C 50pF、Rl 1000kΩ)を使った291。論文では、一般的な値の範囲を、Lは1〜10H、Rは5〜15kΩ、Cは15〜200pFとしている29。

この回路に、ケーブルの静電容量と入力インピーダンスを加えた。ケーブルは合計400pFとした。PaivaとPenttinenが、シミュレーションで「ふつうのケーブル」として使った値だ30。同じ論文で2.5〜9mの市販のケーブル9本を測った値は、合計225〜843pFだった30。そこで、225pFと843pFでも計算している1。入力インピーダンスは10kΩから1MΩまでの5通りで、どの値にも、それを載せたメーカーの仕様がある1。ギターのボリュームとトーンのつまみは、引用できる値が見つからなかったので回路モデルに入れていない1。

結果

基準のピックアップを合計400pFのケーブルで5通りの入力につなぐと、次のようになった。値は100Hzの大きさを0dBとしている1。

入力インピーダンス100Hzより3dB小さくなる周波数(kHz)5kHzの大きさ(dB)共振ピーク
10kΩ11.62-10.29なし
20kΩ12.55-7.05なし
330kΩ18.15+7.825.18kHzに+7.92dB
500kΩ18.19+9.155.22kHzに+9.38dB
1MΩ18.21+10.695.25kHzに+11.12dB

330kΩ以上の行の「3dB小さくなる周波数」は、ピークを越えたあとで100Hzより3dB小さくなる所を示す1。10kΩは、アクティブのピックアップ向けの入力であるHelixのAux Inについて、Line 6が挙げている値だ8。20kΩはZoom AMS-22のLINE INの値にあたる31。

  • 10kΩと20kΩでは、高い音がなだらかに削られた1。5kHzは100Hzより、10kΩで10.29dB、20kΩで7.05dB小さい1。全体の音量も下がり、100Hzの大きさはピックアップの起電力に対して10kΩで-6.08dB、20kΩで-3.59dBだった1。1MΩでは-0.17dBにとどまる1。
  • 330kΩ以上では高い音は削られず、5kHz付近に共振ピークができた1。入力インピーダンスが大きいほどピークは高くなるが、ピークの周波数は5.18〜5.25kHzとほとんど動かない1。

図:基準のピックアップ(L 2H、R 10kΩ、C 50pF)を、合計400pFのケーブルで入力につないだときの周波数特性(ピックアップの起電力を0dBとする)1。500kΩの線は330kΩと1MΩのあいだに入るので、図では省いて表にだけ載せた。10kΩと20kΩでは高い音がなだらかに下がり、330kΩ以上では5kHz付近に共振ピークができる1。

データ:d2_pickup_loading.csv1

ピークの位置を大きく動かしたのは、むしろケーブルのほうだった。1MΩの入力でも、ケーブルが225pFならピークは6.71kHz、843pFなら3.72kHzになる1。PaivaとPenttinenも、ケーブルの静電容量が大きいほど共振周波数は低くなると書いている30。一方、10kΩの入力では、ケーブルを替えても3dB小さくなる周波数は1.61〜1.65kHzとほとんど変わらなかった1。

論文の範囲から選んだ別のピックアップ(L 5H、R 12kΩ、C 100pF)でも、傾向は同じだった1。10kΩでは716Hzで100Hzより3dB小さくなり、1MΩでは3.14kHzに+10.10dBのピークができた1。

では、この計算は実際のギターと合っているのか。PaivaとPenttinenが2.5〜9mの市販のケーブルで実際のピックアップの共振周波数を測ったところ、2.76〜4.14kHzだった30。0.3mの短いケーブルでは4.93kHzになる30。基準のピックアップを400pFでつないだこの計算の5.25kHzは、それより高い1。差が出た理由は確かめていない。考えられるのは、この回路モデルにギターのボリュームとトーンのつまみを入れていないことと、ピックアップに測った値ではなく論文の例の値を使っていることだ(推測)291。なお、843pFの場合(3.72kHz)と別のピックアップの場合(3.14kHz)は、測られた範囲に入っていた130。

ギターをつなぐ入力について、メーカーの仕様に書かれている入力インピーダンスは次のとおりだった。

種類機材ギター用の入力備考
モデラーKemper Profiler(Head、Rack、Stage、Player)101MΩHeadとRackのALTERNATIVE INPUTは825kΩ
モデラーFractal Audio Axe-Fx III111MΩAuto-Zが有効なら、前面の端子では低くなる
モデラーFractal Audio FM3、FM912131MΩ
モデラーBOSS GT-1000、GX-10014151MΩ
モデラーStrymon Iridium161MΩ
モデラーLine 6 Helix(Floor、Rack、LT)7値の記載なし最初のブロックに合わせて自動で切り替わる
モデラーLine 6 HX Stomp9値の記載なし楽器用とライン用を切り替える
インターフェースRME Babyface Pro FS21MΩ入力3と4
インターフェースZoom AMS-22311MΩTSのGUITAR入力
インターフェースZoom AMS-2432330kΩGUITARに設定したとき
インターフェースRoland Rubix22、Rubix243334500kΩ以上Hi-Zをオンにしたとき
インターフェースAudient iD435値の記載なしJFETの楽器入力とだけ書いている
インターフェースMOTU M26値の記載なしHi-Zのギター入力がある
インターフェースSteinberg UR22C36値の記載なしInput 2をハイインピーダンスに切り替えられる

表の出典:623334313235367910111213141516(確認日2026-10-16)

HelixのAux Inの値は、Line 6のKBの中で47.5kΩ7と10kΩ8の2通りに書かれていた。計算では10kΩのほうを使っている1。

入力インピーダンスで音が変わることを前提に作られた製品もある。Fractal Audioの楽器入力は、1MΩから22kΩまでの6つの値から選べ、実際のアナログの回路が切り替わる37。それぞれに、コンデンサーを足した設定もある37。一部の昔のエフェクト(Vibeなど)がピックアップに負荷をかけ、周波数特性を変えるようすを再現するためだという37。Line 6も、Helixのインピーダンスの自動切り替えで入力の音量と音色が変わり、その変化はパッシブのピックアップでとくに目立つと書いている17。

ただし、プラグインではこの設定は効かない。Line 6 Helix NativeのFAQによれば、ハードにあるGuitar In-Z(入力インピーダンス)の設定は、プラグインでは無視される24。つまりプラグインで使うときの入力インピーダンスは、インターフェースの端子で決まる。

言えること

音がこもるのは、ギターをライン入力(10〜20kΩ)につないだときだ。高い音は1.62kHz(10kΩ)や2.55kHz(20kΩ)から上で100Hzより3dB以上小さくなり、音量も3.59〜6.08dB下がった1。330kΩ〜1MΩのHi-Zにつなげば高い音は削られず、違いは5kHz付近のピークの高さ(7.92〜11.12dB)に表れた1。仕様に値が書いてあるハードのモデラーはどれも1MΩで、インターフェースは330kΩ〜1MΩだった23334313210111213141516。

言えないこと

ギターのボリュームとトーンのつまみ、トーンのコンデンサーは回路モデルに入れていない。Paivaらの論文にもつまみの抵抗の値は無く、引用できる値が見つからなかったためだ29。実際のピックアップは製品ごとに値が違い、アクティブのピックアップはこの回路モデルでは扱えない。ピークの高さの違いがどう聞こえるかも、この計算では分からない。仕様に値の無い入力がどの範囲に入るかも、ここからは分からない。

主張3ソフトの歪みはデジタル臭いのか

方法

倍音がサンプリングレートの半分を超えると、低い側へ折り返す24フレットのE(1318.50 Hz)をtanhで歪ませ、48 kHzで計算した場合の周波数の軸(0〜48 kHz)。この歪みの倍音は奇数倍だけ。サンプリングレートの半分(24 kHz)を超えた倍音は表せず、低い側へ折り返す。いちばん大きいエイリアシングノイズは、19番目の倍音(25.05 kHz)が22.95 kHzに折り返したもの。37番目の倍音(48.78 kHz)は784 Hzに出て、弾いた音より低い。8倍のオーバーサンプリングでは384 kHzで歪ませるので、境目は192 kHzまで上がる。倍音がサンプリングレートの半分を超えると、低い側へ折り返す24フレットのE(1318.50 Hz)をtanhで歪ませ、48 kHzで計算した場合。この歪みの倍音は奇数倍だけ48 kHzの計算では表せない範囲サンプリングレートの半分(24 kHz)19番目の倍音(25.05 kHz)が22.95 kHzに折り返す弾いた音(1318.50 Hz)012243648 kHz784 Hzにも出る:37番目の倍音(48.78 kHz)が折り返したもので、弾いた音より低い8倍のオーバーサンプリングでは384 kHzで歪ませるので、この境目は192 kHzまで右へ移る24〜192 kHzの倍音は、48 kHzに戻す前にフィルターで除く倍音24 kHzを超えた倍音エイリアシングノイズ

図:エイリアシングノイズが出るしくみ1。24フレットのE(1318.50Hz)をtanhで歪ませて48kHzで計算すると、倍音は奇数倍の位置にだけ並ぶ1。サンプリングレートの半分(24kHz)を超えた倍音は低い側へ折り返し、いちばん大きいエイリアシングノイズは、19番目の倍音(25.05kHz)が折り返して22.95kHzに出たものだった1。37番目の倍音(48.78kHz)は784Hzに出て、弾いた音より低い1。8倍のオーバーサンプリングでは384kHzで歪ませるので、折り返す境目は192kHzまで上がる1。

ギターの音と同じ高さのサイン波を、y = tanh(g·x) / tanh(g)という式で歪ませた1。tanhは、入力が大きくなるほどなめらかに頭打ちになる曲線だ。入力に掛ける倍率をゲインと呼び、ゲインが大きいほど深く歪む。ゲインは3、10、30、100の4通りにした1。音は1弦の開放のE(329.64Hz)、12フレットのE(659.27Hz)、24フレットのE(1318.50Hz)の3つだ1。

サンプリングレートは48kHzで、歪ませる部分だけは、その1倍(そのまま)、2倍、4倍、8倍、16倍のサンプリングレートで計算した1。16倍までにしたのは、Bilbaoらが、音響の用途ではふつう8倍か16倍に上げると書いているからだ4。アップサンプリングとダウンサンプリングのフィルターには、カイザー窓のFIRを使っている1。

そのうえで、出力のうち倍音の位置に無い成分をすべてエイリアシングノイズとみなし、その電力と出力全体の電力との比をdBで求めた1。音の周波数はFFT(1048576点)の刻みにそろえてあるので、倍音とエイリアシングノイズはそれぞれ決まった位置に落ちる1。計算の丸め誤差で決まる下限(ノイズフロア)は、ほとんど歪ませない場合(ゲイン0.01)で-298〜-310dBだった1。

結果

24フレットのEをゲイン30で歪ませると、エイリアシングノイズは次のように変わった1。表の2つの値は、比べる相手が違う。「エイリアシングノイズの電力」は、エイリアシングノイズをすべて足した電力を出力全体の電力と比べたもので、「最大のエイリアシングノイズ」は、いちばん大きい1本を基音と比べたものだ1。

オーバーサンプリングエイリアシングノイズの電力(出力全体に対するdB)最大のエイリアシングノイズ(基音に対するdB)
1倍1-21.11-26.96
2倍1-39.19-45.57
4倍1-72.53-79.16
8倍1-138.48-145.53
16倍1-169.48-176.20
  • 倍率を上げるほど、エイリアシングノイズは大きく減った。1倍の-21.11dBが、8倍では-138.48dBになる1。
  • 16倍の行の最大のエイリアシングノイズは、ダウンサンプリングのフィルターをすり抜けた成分で、値はそのフィルターの減衰量(約146〜149dB)に左右されている1。
  • 音が低いほどエイリアシングノイズは小さい。同じゲイン30の1倍でも、1弦の開放のEでは-46.37dB、12フレットのEでは-29.91dBだった1。
  • 歪みが深いほど増える。24フレットのEをゲイン100で歪ませると、1倍で-17.74dB、8倍でも-58.15dBが残り、16倍で-97.97dBになった1。浅い歪み(ゲイン3)なら、1倍でも-82.71dBだった1。

図:24フレットのE(1318.50Hz)を歪ませたときの、オーバーサンプリングの倍率とエイリアシングノイズの電力(出力全体に対するdB)1。ゲインは4通りで、歪みが深いほど高い倍率が要る1。浅い歪みの線は途中から平らになる。ダウンサンプリングのフィルターの性能で決まる下限に達するためだ1。

データ:d3_alias_vs_oversampling.csv1

エイリアシングノイズがふつうの倍音と違うのは、出てくる位置だ。1倍のとき、基音より低い側でいちばん大きかったのは784Hzの成分で、基音より36.24dB小さかった1。37番目の倍音(48784Hz)が折り返したもので、弾いた音(1318.50Hz)より低く、倍音の並びにも無い高さに出ている1。基音から60dB以内の大きさのエイリアシングノイズは、1倍では35本あったが、8倍では1本も無かった1。

図:24フレットのEをゲイン30で歪ませたときのスペクトル(10Hzごとの最大値、基音を0dBとする)1。1倍では倍音のあいだにエイリアシングノイズが散らばり、784Hzのように基音より低い所にも出る1。8倍ではそれらが-140dBより下に沈む1。

データ:d3_spectrum_g30_e6.csv1

文献も同じことを書いている。

  • Parkerらによれば、波形を歪ませる処理で生まれる成分は帯域に限りがないため、サンプリングレートの半分を超えた成分が折り返してエイリアシングノイズになる3。エイリアシングノイズは一般に耳障りで不快に感じられる、という別の研究も引いている3。
  • Bilbaoらによれば、オーバーサンプリングの欠点は、計算の量が倍率に比例して増えることだ4。
  • Parkerらはまた、倍音はいくらでも続きうるので、オーバーサンプリングだけでは理想から遠いと述べる3。そこで、低い倍率のオーバーサンプリングと組み合わせてエイリアシングノイズを大きく減らす別の方法(原始関数を使う方法)を示した3。
  • J. O. Smithの解説では、ハードクリップのように波形に鋭い角ができる歪みは強いエイリアシングを生み38、角をなめらかにすれば帯域の広がりを抑えられる39。

では、製品はどうなっているのか。処理のサンプリングレートを書いているものはあったが、アンプのモデルのオーバーサンプリングを書いたものは無かった。

製品書いてあるサンプリングレートオーバーサンプリングや品質の設定
Fractal Audio Axe-Fx III、FM3、FM91112133748kHz(固定)アンプのモデルには記載なし。品質の切り替えは、キャビネットのブロックにあるマイクのプリアンプなど一部だけ
BOSS GT-10001496kHz記載なし
BOSS GX-1001548kHz記載なし
Strymon Iridium1696kHz(AD・DA)記載なし
Kemper Profiler10USBは44.1kHz。内部の処理は記載なし記載なし
Line 6 Helix、HX Stomp789内部の処理は記載なし(HX StompのAD・DA変換器は192kHz)記載なし
Line 6 Helix Native244044.1〜96kHzに対応(Helix Stadium Nativeは192kHzまで)記載なし
Steinberg CubaseのVST Amp Rack26記載なし記載なし
Ableton Live 12のAmp、Cabinet22記載なし記載なし
Bitwig StudioのAmp27記載なし記載なし
Image-Line FL StudioのHardcore28記載なし記載なし

表の出典:7892440101112133714151626222728(確認日2026-10-16)

対照的なのが、Ableton Live 12のマニュアルだ。PedalとSaturatorには、エイリアシングを減らすHi-Qualityモードがあると書き、Glue Compressorでは内部を2倍のサンプリングレートで処理する設定を説明している22。ところが、同じマニュアルのAmpとCabinetには、そうした記述が無い22。Bitwig Studioにも、エイリアシングを抑えたクリッパー(Over)の説明はあるが、Ampには無かった27。

なお、サンプリングレートが96kHzだと書いてあっても1416、アンプのモデルがそのレートのまま歪ませているのか、さらにオーバーサンプリングしているのかは、仕様からは分からない。

言えること

歪みで出るエイリアシングノイズを左右するのは、ハードかソフトかではなく、オーバーサンプリングの設計だ。24フレットのEをゲイン30で歪ませると、エイリアシングノイズの電力は1倍の-21.11dBから8倍の-138.48dBまで下がった1。音が高く、歪みが深いほど増える。そして読んだ範囲では、アンプのモデルについてその設計を書いているメーカーは、ハードとプラグインのどちらにも無かった。

言えないこと

ある製品で、エイリアシングノイズが聞こえるかどうかは分からない。製品のアンプのモデルが、ここで使ったtanhの式と同じ形かどうかも分からない。J. O. Smithも、エイリアシングを取り除く前に、それが聞こえるか、また不快に感じられるかを確かめるよう勧めている41。Parkerらの言う不快さは別の研究を引いたもので、どの大きさから聞こえるかという数値は、読んだ文献には無かった。

主張4同じメーカーなら、ハードとソフトで同じ音なのか

方法

ここでは新しい計算はしていない。Line 6のKBと製品ページ、Kemper、Fractal Audio、BOSS、Strymonの仕様とマニュアルで、ハードと同じモデルを使うプラグインがあるかを探した。

結果

  • Line 6は、Helix NativeがHelixとHelix Rackのアンプ、キャビネット、エフェクトのモデルをすべて備え、プリセットにも完全な互換性があると書いている24。モデルの更新も、ハードと同時に行うことを目標にしているという24。
  • 製品ページにも、Helixの製品群のあいだでプリセットを行き来できるとある4225。ただし、Helix Nativeを新しく手に入れられるのは、HelixかHXのハードを登録した人に限られる25。
  • HX Stompについては、同時に使えるブロックが6つまでという点を除けば、Helixと同じ音だとLine 6は書いている9。Helix LTも、モデリングのエンジンはFloorやRackとまったく同じだという8。
  • 例外もある。Helix Nativeでは、ハードにあるGuitar In-Z(入力インピーダンス)やGlobal EQの設定は使えず、センドとリターンのブロックも通らない24。
  • Helix Stadiumは新しい設計で、従来のHelixとはプリセットに互換性が無い24。Helix Stadium Nativeは従来のHelixのプリセットを読み込めるが、その逆はできない40。
  • 読んだ範囲では、Kemper、Fractal Audio、BOSS、Strymonのページにプラグインの記述は無かった。書かれていたのは、設定を編集するソフト(KemperのRig Manager、Fractal AudioのAxe-Edit III、BOSS Tone Studio)だけだ10111415。Strymon IridiumのUSBは、IRとファームウェアを読み込むためのものだ16。
  • IK Multimedia TONEXとNeural DSP Quad Cortexは、資料を読めていないので、ここでは扱わない。

言えること

読んだ範囲では、ハードとプラグインで同じモデルを使えると書かれていたのは、Line 6のHelixの製品群だけだった。ただし、入力インピーダンスの設定はプラグインでは効かず24、Helix Stadiumとは互換が無い2440。

言えないこと

同じモデルが、ハードとプラグインでまったく同じ音を出すかどうかは確かめていない。上に書いたのは、Line 6の説明だ。Helix NativeのFAQには発売のころ(2017年)の回答が残っていて、今の状態と違う所もありうる。ほかのメーカーは、読んだページに記述が無かったというだけで、プラグインが無いとまでは言えない。

パソコンなしで使えるか

ステージでパソコンを使わずに弾けるかどうかを、足もとのスイッチ、PAにつなぐXLRの出力、録音にも使えるUSBの3点で見た。数や有無は仕様とマニュアルの記載によるもので、読んだ資料で確かめられなかった所は「未確認」とした。

機材足もとのスイッチXLRの出力USBのオーディオインターフェース
Line 6 Helix Floor、LT71742静電式のフットスイッチ(数は未確認)未確認(読んだKBの入出力の仕様にはTRSの出力だけが載っていた)あり(Line 6のKBに録音での使い方がある)
Line 6 HX Stomp9未確認未確認(標準フォーンの出力は600Ω)あり
Kemper Profiler Stage、Player10数は仕様に無しあり(MAIN OUTPUT)あり(8チャンネル、44.1kHz)
Fractal Audio Axe-Fx III11本体に無し(別売のFC-6、FC-12で操作)ありあり(8入力8出力、48kHz)
Fractal Audio FM3123つあり(バランス)あり(48kHz)
Fractal Audio FM9139つありあり(48kHz)
BOSS GT-10001410個とエクスプレッションペダルあり(SUB OUTPUT)あり
BOSS GX-100158個とエクスプレッションペダル無し(端子は標準フォーンだけ)あり
Strymon Iridium16ONとFAVの2つ未確認(入出力はステレオの標準フォーン)無し(USBはIRとファームウェア用)

表の出典:71794210111213141516(確認日2026-10-16)

Strymon Iridiumは、録音のときはインターフェースにつなぐ使い方を案内している16。

プラグインの側では、Line 6 Helix NativeはAAX、AU、VST3の形式で、単体で動く版は載っていなかった25。発売のころのFAQにも、単体版は発売時には無いとある24。Helix Stadium Nativeも、VST3、AU、AAXだけだ40。DAWに付属するアンプは、どれもそのDAWの中で使う機能として説明されている26222728。Native Instruments Guitar Rig 7やIK Multimedia AmpliTube 5などの単体版は、資料を読めていない。

DAWに付属するアンプはどの版にあるのか

DAWに付属するアンプもあるが、入っている版は限られていた。

DAW付属のアンプ入っている版
Steinberg Cubase 1543VST Amp RackPro、Artist、Elements(AIとLEには無し)
Ableton Live 1244Amp、Cabinet、PedalSuiteだけ
Bitwig Studio45Amp(キャビネットはAmpの中の段)Bitwig Studioだけ(EssentialsとProducerには無し)
Image-Line FL Studio46Hardcore(11種類のギター用エフェクトとキャビネット)。アンプ専用のプラグインは見つからなかったSignature Bundle以上

表の出典:43444546(確認日2026-10-16)。CubaseのVST Amp Rackの説明は、12.0.0版のプラグインリファレンスで読んだ26。Apple Logic ProとFender Studio Proのアンプは、資料を読めていない。

結論(編集部の判断)

判断日:2026-10-16。判断の材料にしたのは、記録1の計算と、メーカーの仕様、マニュアル、文献の記載だけで、音の好みは考えに入れていない。

主張判定
1 ソフトはレイテンシーが大きいから弾きにくい数字では比べられない。プラグインの経路にはバッファー2つ分のレイテンシーが加わり、RME Babyface Pro FSの内訳から求めると、往復は48kHz・32〜64サンプルで2.25〜4.25msだった21。ハードのモデラーはレイテンシーを公表していない
2 インターフェースに直接挿すとこもるライン入力なら正しい。10〜20kΩでは高い音が下がり、330kΩ以上のHi-Zではこもらなかった1
3 ソフトの歪みはデジタル臭いハードかソフトかでは決まらない。エイリアシングノイズはオーバーサンプリングの倍率で大きく変わるが1、どちらも設計を公表していない
4 同じメーカーならハードとソフトで同じ音Line 6のHelixについては、メーカーがそう説明している。読んだ範囲では、ほかのメーカーにプラグインの記述が無かった。Helix Stadiumとは互換が無い2440

使い方ごとの判断は次のとおりだ。

使い方編集部の判断根拠
パソコンなしでステージやリハーサルに出るハードのモデラーフットスイッチとXLRの出力を備えた機種がある(BOSS GT-1000、Fractal Audio FM3とFM9など)121314。読んだ範囲のプラグインは、単体で動く版の記載が無かった2540
DAWのある机で録音するどちらでもよい。プラグインなら往復のレイテンシーを先に確かめるレイテンシーはバッファーサイズ次第で、RME Babyface Pro FSの内訳から求めると48kHz・64サンプルで3.58〜4.25ms21。ハードの多くはUSBのオーディオインターフェースを兼ねるが、Strymon Iridiumは兼ねない16
ライン入力しか無い機材にギターをつなぐパッシブのギターを直接は挿さない。Hi-Zの入力か、1MΩの入力があるハードのモデラーを通すライン並みの10kΩでは、5kHzが100Hzより10.29dB下がった1
インターフェースのHi-Zの値が仕様に書いていない仕様かメーカーに確かめる。Hi-Zと書かれた入力は楽器用で、値が無いことだけを理由に避ける根拠はない値が書いてあるインターフェースの入力は330kΩ〜1MΩで、この範囲ではこもらなかった2333431321
330kΩ〜1MΩのHi-Zがあるインターフェースをすでに持っているプラグインで、入力の不利は無い330kΩ以上ではこもらず、違いはピークの高さ(7.92〜11.12dB)だった1
ハードとプラグインで同じ音を使いたい読んだ範囲では、Line 6のHelixとHelix Native全モデルが共通でプリセットに互換性がある、とLine 6は書いている24。Helix Stadiumとは互換が無い2440
歪みの荒れが気になる品質やオーバーサンプリングの設定がある製品を選び、高めにするエイリアシングノイズの電力は1倍の-21.11dBから8倍の-138.48dBまで下がった1。設定を書いているのはAbleton Live 12のPedalなど一部で、アンプのモデルについてその設計を書いているメーカーは無かった22
編集部の判断(2026-10-16):ハードかプラグインかパソコンなしでステージやリハーサルに出るなら、ハードのモデラー。DAWのある机で録音するなら、どちらでもよい。プラグインなら、ギターをつなぐ入力を確かめる。ライン入力しかないなら、パッシブのギターを直接は挿さず、Hi-Zの入力か、1 MΩの入力があるハードのモデラーを通す。Hi-Zの値が仕様に無ければ、仕様かメーカーに確かめる。値が無いことだけを理由に避ける根拠はない。330 kΩ以上のHi-Zがあれば、自分のバッファーサイズで往復のレイテンシーを先に確かめる。プラグインで、入力の不利は無い。ほかの使い方の判断は本文の表にある。編集部の判断(2026-10-16)パソコンなしでステージやリハーサルに出る?はいハードのモデラーいいえ(DAWのある机で録音)どちらでもよい。プラグインなら次を確かめるギターをつなぐ入力は、330 kΩ以上のHi-Z?いいえ(ライン入力だけ)値が仕様に無いはいパッシブのギターは直接は挿さないHi-Zの入力か、1 MΩの入力があるハードのモデラーを通す仕様かメーカーに確かめる値が無いことだけを理由に避ける根拠はない往復のレイテンシーを先に確かめる自分のバッファーサイズで計算するプラグインで、入力の不利は無いほかの使い方(同じ音を使いたい、歪みの荒れが気になる)の判断は本文の表

図:上の表のうち、入力とレイテンシーにかかわる判断を流れにした(編集部の判断、2026-10-16)。ライン入力しか無いなら、パッシブのギターを直接は挿さない。330kΩ以上のHi-Zがあればプラグインでも入力の不利は無いが、往復のレイテンシーは先に確かめる1。

判断が変わる条件:ハードのモデラーがレイテンシーの数値を公表したとき、またはアンプのモデルのオーバーサンプリングをメーカーが書いたときだ。何msのレイテンシーから弾きにくく感じるかを示す資料が見つかったときも、主張1の判定が変わる。また、この記事で読めなかったIK Multimedia、Neural DSP、Native Instruments、Positive Gridの資料を読めれば、主張4の表で扱える範囲は広がる。

自分の環境での確かめ方

  1. インターフェースの仕様表で、ギターをつなぐ入力(Hi-Z、INST、GUITARなどの名前)を見つけ、その入力インピーダンスを確かめる。この記事の計算では、330kΩ以上ならこもらなかった1。値が書いていなければ、メーカーに問い合わせる。
  2. パッシブのギターは、ライン入力(10〜20kΩほど)に直接挿さない。そうした入力では高域が弱まり、音量も下がった1。
  3. DAWのバッファーサイズから、レイテンシーを計算する。「サンプル数÷サンプリングレート×1000」でバッファー1つ分のレイテンシーがmsで求まり、それに34.26を掛けると音が進む距離(cm)になる1。入力と出力で2つ分になり、そこへ変換や転送の分が加わる。
  4. インターフェースのメーカーが往復のレイテンシーを公表していれば、その値を使う。MOTU M2のように合計が書かれている場合もあれば6、RME Babyface Pro FSのように内訳が書かれている場合もある2。
  5. プロジェクトにレイテンシーの大きいプラグインを入れていると、モニターの音はさらに遅れることがある20。CubaseならConstrain Delay Compensationを使う(低レイテンシーのモードが無いプラグインはオフになる)47。LiveならReduced Latency When Monitoringを使う22。
  6. ダイレクトモニタリングにすればレイテンシーは避けられるが、プラグインのアンプは通らない2122。Steinberg UR22Cのように、インターフェースのDSPで、エフェクトをかけたままゼロレイテンシーでモニターできるとする機種もある36。
  7. バッファーサイズを小さくするとCPUの負荷が上がり、小さすぎるとクリックやポップが出る19。音が途切れるなら、1段ずつ大きくして確かめる。
  8. プラグインに品質やオーバーサンプリングの設定があれば、その場所と値を確かめる。設定が見当たらなければ、高いフレットの音を深く歪ませて、ほかの製品と比べてみる。

関連する棚:

再現の手順

再現に必要な情報(スクリプトの場所とハッシュ、乱数のseed、ライブラリの版、生成物のハッシュ)を、記録から抜き出して示す1。

記録
ev_msr_synth_amp_sim_11
コミット
309b167f8f342a04216c9ae3b2d7025932833a7a
スクリプトの SHA-256
a1ec496f90ebcdbe95e168f117c44930cf8b65b62e314c6a44dff7ebe291c31f
乱数の seed
20261016
ライブラリ
  • numpy 2.5.3
  • scipy 1.18.1
  • python 3.13.11
  • soundfile 0.14.0
  • matplotlib 3.11.2
生成物の SHA-256(14 件)
ファイル種類SHA-256
concept_aliasing_fold.svg図(SVG)193a6a4b99534e466de602228b815d2617a6ad30aecdeb82f554da3eb4f4bac5
concept_choice_flow.svg図(SVG)719db5ed7a63212727c58abcdc51a9a208f3e033c04874b4feb4e2d266ac64f3
concept_latency_ruler.svg図(SVG)e77231f26e4fa04b69f85da7be6d2cbb89bec8b9009479be73babed067561853
concept_pickup_circuit.svg図(SVG)a1005c96c72a59cdb3455030324b86e53253e7937b97eaaaebe8b23d95280859
concept_signal_path.svg図(SVG)125a00bf29dc4d6f46fbbaee9b6f6ec200365372b6be48368d1872e858cff324
d1_buffer_ms.csv曲線(CSV)602241c0bb0a0c7f6309c9453b27748db7e5799e3f708aec75281ced84cbb93b
d1_latency.pngスクリプトの図(PNG)e8d53008e3c437b00e0d19176ab41224c0db71482433cbe10ca4e057c93cfe4d
d1_round_trip_ms.csv曲線(CSV)df7495f2f28b720bc90df6870211b70e28b404c0b4e80be4dfdf346e2198167b
d2_pickup_loading.csv周波数特性(CSV)d3fd1b41121626f648aa495bc292cf70b9500e5c2af8d8d8de6c891e11a9cf8c
d2_pickup_loading.pngスクリプトの図(PNG)9d70742a82cd018684dbcf0602d2dbde536dfb5cc20bf6e2cc3017e6f9c1ac08
d3_alias_power_table.csv曲線(CSV)0c27a3e29ec50e66ee5db032b6224c63f8ba087fc9035547d16adf7d68ce023d
d3_alias_vs_oversampling.csv曲線(CSV)38078fb54de4242e84d25e701cc2f9c430ca1cb9a40cf4022945a1a97d6c8d04
d3_aliasing.pngスクリプトの図(PNG)256ec345ab0c35db663ae816a3073fec400546f736adcd49c7a751895fa0b830
d3_spectrum_g30_e6.csvスペクトル(CSV)4dd22bf9e68f45a385bec09d0c7741b9ffce6c79bf17a6c6dbc19caaff6004e1

スクリプトは MIT、データと図は CC BY 4.0(© 2026 DTMFRAME)。 ライセンスの全文

計算のスクリプトは/demos/amp-sim-hardware-software/demo.py、概念図を描くスクリプトは/demos/amp-sim-hardware-software/figures.pyに置いてある。使い方は/demos/README.mdにまとめた。この計算では乱数を使っていない。

根拠の一覧

文献の書誌は次のとおり。ピックアップの回路モデルは、Paiva、Pakarinen、Välimäkiの論文「Acoustics and Modeling of Pickups」による。掲載誌は『Journal of the Audio Engineering Society』60巻10号(2012年)で、768〜782頁にある。本文は、R. C. D. Paivaの博士論文(Aalto大学、2013年)に再録された版で確かめた。

ケーブルの値は、PaivaとPenttinenの「Cable matters: Instrument cables affect the frequency response of electric guitars」による。AESの第131回大会(2011年、ニューヨーク)の論文8466で、本文は同じ博士論文に再録された版で確かめた。

Parker、Zavalishin、Le Bivicの論文は、DAFx-16(2016年、ブルノ)の論文集の137〜144頁に載っている。Bilbao、Esqueda、Parker、Välimäkiの論文は、『IEEE Signal Processing Letters』24巻7号(2017年)の1049〜1053頁で、Aalto大学のリポジトリにある受理版で確かめた。

J. O. Smithの解説は、『Physical Audio Signal Processing』(W3K Publishing、2010年)のオンライン版だ。本文は、DSPRelated.comに置かれた同じ本の版で確かめている。

マニュアルの版は次のとおり。RME Babyface Pro FSはUser's Guideの1.5版、Strymon IridiumはRev Dだ。Fractal Audioのマニュアルは、Axe-Fx IIIがファームウェア20.x向け(2022年7月)、FM3が7.x向け、FM9が3.x向けだった。Steinberg Cubaseは、15版のヘルプはブラウザーのスクリプトなしでは本文が読めないため、Cubase Pro 12.0.20のヘルプと12.0.0版のプラグインリファレンスで確かめた。Ableton Live 12のマニュアルは、2026-10-01付けのPDFだ。Line 6 Helix NativeのFAQは発売のころ(2017年)の内容を含む。文献と資料の確認日は、すべて2026-10-16だ。

  • 計算の記録1:ev_msr_synth_amp_sim_1(tools/demos/amp-sim-hardware-software/、seed 20261016)
  • 概念図の計算の記録1:concept_signal_path.svg、concept_latency_ruler.svg。値はresults_detail.jsonのD1_latency_arithmetic
  • 概念図の計算の記録1:concept_pickup_circuit.svgはresults_detail.jsonのD2_pickup_loading、concept_aliasing_fold.svgはD3_aliasingの値
  • 結論の流れの図:concept_choice_flow.svg(使い方ごとの判断の表を図にしたもの)
  • 主張1の計算の記録1:d1_buffer_ms.csv、d1_round_trip_ms.csv、results_detail.jsonのD1_latency_arithmetic
  • 主張2の計算の記録1:d2_pickup_loading.csv、results_detail.jsonのD2_pickup_loading
  • 主張3の計算の記録1:d3_alias_vs_oversampling.csv、d3_spectrum_g30_e6.csv、results_detail.jsonのD3_aliasing
  • 主張3の全条件の表1:d3_alias_power_table.csv

出典

  1. 1記録ev_msr_synth_amp_sim_1(実行 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11 本文 12 本文 13 本文 14 本文 15 本文 16 本文 17 本文 18 本文 19 本文 20 本文 21 本文 22 本文 23 本文 24 本文 25 本文 26 本文 27 本文 28 本文 29 本文 30 本文 31 本文 32 本文 33 本文 34 本文 35 本文 36 本文 37 本文 38 本文 39 本文 40 本文 41 本文 42 本文 43 本文 44 本文 45 本文 46 本文 47 本文 48 本文 49 本文 50 本文 51 本文 52 本文 53 本文 54 本文 55 本文 56 本文 57 本文 58 本文 59 本文 60 本文 61 本文 62 本文 63 本文 64 本文 65 本文 66 本文 67 本文 68 本文 69 本文 70 本文 71 本文 72 本文 73 本文 74 本文 75 本文 76 本文 77 本文 78 本文 79 本文 80 本文 81 本文 82 本文 83 本文 84 本文 85 本文 86 本文 87 本文 88 本文 89 本文 90 本文 91 本文 92 本文 93 本文 94 本文 95 本文 96 本文 97 本文 98 本文 99 本文 100 本文 101 本文 102 本文 103 本文 104 本文 105 本文 106 本文 107 本文 108 本文 109 本文 110 本文 111 本文 112 本文 113 本文 114 本文 115 本文 116 本文 117 本文 118 本文 119 本文 120 本文 121 本文 122 本文 123 本文 124 本文 125 本文 126 本文 127 本文 128 本文 129 本文 130 本文 131 本文 132
  2. 2https://www.rme-audio.de/downloads/bface_pro_fs_e.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11 本文 12 本文 13 本文 14 本文 15 本文 16 本文 17 本文 18 本文 19 本文 20
  3. 3https://dafx.de/paper-archive/2016/dafxpapers/20-DAFx-16_paper_41-PN.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  4. 4https://aaltodoc.aalto.fi/bitstreams/e4bf0f6f-cf73-4311-bd9f-69c0f484064d/download(確認 )本文 1 本文 2 本文 3
  5. 5https://www.dsprelated.com/freebooks/pasp/Speed_Sound_Air.html(確認 )本文 1 本文 2
  6. 6https://motu.com/en-us/products/m-series/m2/specs/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8
  7. 7https://kb.line6.com/helix-floor-rack-lt-hx-effects-input-and-output-specs(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8
  8. 8https://kb.line6.com/helix-support-faq(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6
  9. 9https://kb.line6.com/hx-stomp-faq(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8
  10. 10https://www.kemper-amps.com/profiler/technical-specifications(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9
  11. 11https://www.fractalaudio.com/downloads/manuals/axe-fx-3/Axe-Fx-III-Owners-Manual.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10
  12. 12https://www.fractalaudio.com/downloads/manuals/FM3/FM3-Owners-Manual.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10
  13. 13https://www.fractalaudio.com/downloads/manuals/FM9/FM9-Owners-Manual.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10
  14. 14https://www.boss.info/global/products/gt-1000/specifications/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11
  15. 15https://www.boss.info/global/products/gx-100/specifications/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9
  16. 16https://www.strymon.net/manuals/Iridium_UserManual_RevD.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11 本文 12
  17. 17https://kb.line6.com/common-signal-flow-traits-on-the-helix(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  18. 18https://archive.steinberg.help/cubase_pro/v12/en/cubase_nuendo/topics/vst_instruments/vst_instruments_about_latency_c.html(確認 )本文 1 本文 2
  19. 19https://archive.steinberg.help/cubase_pro/v12/en/cubase_nuendo/topics/optimizing/optimizing_settings_audio_buffer_c.html(確認 )本文 1 本文 2
  20. 20https://archive.steinberg.help/cubase_pro/v12/en/cubase_nuendo/topics/recording/recording_monitoring_via_cubase_t.html(確認 )本文 1 本文 2 本文 3
  21. 21https://archive.steinberg.help/cubase_pro/v12/en/cubase_nuendo/topics/recording/recording_asio_direct_monitoring_t.html(確認 )本文 1 本文 2
  22. 22https://cdn-resources.ableton.com/resources/pdfs/live-manual/12/2026-10-01/live12-manual-en.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11 本文 12
  23. 23https://kb.line6.com/helix-native-troubleshooting(確認 )本文 1 本文 2
  24. 24https://kb.line6.com/helix-native-faq(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8 本文 9 本文 10 本文 11 本文 12 本文 13 本文 14
  25. 25https://line6.com/helix/helixnative.html(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  26. 26https://archive.steinberg.help/cubase_pro_plugin_reference/v12/en/_shared/topics/plug_ref/vstamprack_r.html(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  27. 27https://www.bitwig.com/userguide/latest/destruction/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  28. 28https://www.image-line.com/fl-studio-learning/fl-studio-online-manual/html/plugins/Hardcore.htm(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4
  29. 29https://aaltodoc.aalto.fi/bitstreams/92759095-3b64-4a0f-bf29-8a3617b9d92c/download(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8
  30. 30https://aaltodoc.aalto.fi/bitstreams/fa70464c-0d32-403f-8db9-9c5124b88fe0/download(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7
  31. 31https://zoomcorp.com/manuals/ams-22-en/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  32. 32https://zoomcorp.com/manuals/ams-24-en/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4
  33. 33https://www.roland.com/global/products/rubix22/specifications/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4
  34. 34https://www.roland.com/global/products/rubix24/specifications/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4
  35. 35https://audient.com/products/audio-interfaces/id4/tech-specs/(確認 )本文 1 本文 2
  36. 36https://www.steinberg.net/audio-interfaces/ur22c/(確認 )本文 1 本文 2 本文 3
  37. 37https://www.fractalaudio.com/downloads/manuals/fas-guides/Fractal-Audio-Blocks-Guide.pdf(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5
  38. 38https://www.dsprelated.com/freebooks/pasp/Memoryless_Nonlinearities.html(確認 )本文 1
  39. 39https://www.dsprelated.com/freebooks/pasp/Cubic_Soft_Clipper_Spectrum.html(確認 )本文 1
  40. 40https://kb.line6.com/helix-stadium-native-faq(確認 )本文 1 本文 2 本文 3 本文 4 本文 5 本文 6 本文 7 本文 8
  41. 41https://www.dsprelated.com/freebooks/pasp/Practical_Advice.html(確認 )本文 1
  42. 42https://line6.com/helix/helixfloor.html(確認 )本文 1 本文 2 本文 3
  43. 43https://www.steinberg.net/cubase/compare-editions/(確認 )本文 1 本文 2
  44. 44https://www.ableton.com/en/live/compare-editions/(確認 )本文 1 本文 2
  45. 45https://www.bitwig.com/feature-list/(確認 )本文 1 本文 2
  46. 46https://www.image-line.com/fl-studio/compare(確認 )本文 1 本文 2
  47. 47https://archive.steinberg.help/cubase_pro/v12/en/cubase_nuendo/topics/vst_instruments/vst_instruments_constrain_delay_compensation_c.html(確認 )本文 1

期限は X(@dtmframe)でも流しています。

最終更新:2026-10-17。本文は当サイト自前の解説です。

更新履歴

  1. 公開